毛皮のマリ―/1970NYバージョン
作品概要
人形劇版の初演から20年…
異なる演出、異なる結末で、衝撃のリニューアル!
平常の大人のための人形劇の代名詞「毛皮のマリー」。原作戯曲は、作家・寺山修司が、俳優・美輪明宏に当て書きし、1967年に初演されたものである。寺山修司没後20年に当たる2003年、平常による人形劇版が鮮烈に初演され、以後、新国立劇場をはじめとする全国各地の様々な劇場で上演。終演後の観客を放心状態にさせ、立てなくなる人続出…とも言われてきた話題作。《衝撃的な人形劇》として人々を魅了し続けること21年…。全く異なるアプローチで新たな「毛皮のマリー」が誕生! これまでは、主人公マリーは人形によって表現され、マリーの息子である欣也は平常自らが演じてきたが、新たなバージョン(ラ・ママバージョン/原作:寺山修司)ではその立ち位置が逆転。マリーを平自身が演じ、欣也を人形が演じるスタイルとなる。
その台本は結末が異なる…。伝説のラ・ママバージョンと呼ばれる台本が2019年に青森県三沢市・寺山修司記念館で発見。1970年にニューヨークのラ・ママ劇場で米国人キャストによって英語上演された伝説の公演では、初演版とは全く異なる結末が描かれていた。その筋書きは、この度の新演出のために用意されていたのかと見紛うほどの展開であった…。虚構とは何か…、寺山修司の文才が躍動する衝撃の展開。脳裏を刺激する極上の劇場体験!
マリーらによって次々と発せられる魂の叫び…、寺山修司が令和に託した「タイムカプセル」が、今、開かれる! 観客を別次元へとトリップさせる極上の演劇作品。
約2時間30分(休憩含む)
スタッフ・出演
原作・脚本:寺山修司
人形劇版初演時監修:寺山偏陸
演出・美術・人形操演:平常
舞台監督:上原伸二
照明:伊藤馨
音響:森崇晃
演出助手:持田友起子
美術制作:ヤマサキヒロシ/古田七瀬/ほか
企画:ジョウズグループ
協力:寺山偏陸
経歴
初演:2024年10月 サンシティホール